肥満手術のアウトカムは最大減量%で決まる
Comparison of the Performance of Common Measures of Weight Regain After Bariatric Surgery for Association With Clinical Outcomes
背景
肥満手術後には体重のリバウンドが起こるのが普通だが、その実際的インパクトとは。University of PittsburghのKingらは、ルーワイ胃バイパス手術(RYGB)を受けた2,458名の患者の中央値6.6年の前向フォローアップ結果を発表している。主要アウトカム・指標は、糖尿病・脂質異常症・高血圧の進行、身体的・精神的健康関連QOLおよび手術への満足度の低下である。
結論
最大減量中央値は37.4%減で、術後中央値2.0年で起こった。体重再増加率は最大減量後1年間が最も高かったが、その後もフォローアップ中増加し続けた。最大減量パーセンテージが主要アウトカムと最も強く関連し、脂質異常症はBMIと強い関連があった。
評価
RYBGではリバウンドがよく見られ、改良も提唱されてきたが(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27138603)、決着に至っていないようである。この研究は、どこまで減量できたかでアウトカムが決まる、という常識的な見方を補強した。