T2D患者は歯周炎の徹底治療を
Systemic effects of periodontitis treatment in patients with type 2 diabetes: a 12 month, single-centre, investigator-masked, randomised trial
背景
歯周炎と全身慢性炎症との関連が明らかになりつつある。イギリスUniversity College LondonのD'Aiutoらは、2型糖尿病(T2D)患者の歯周炎治療が血糖管理に与える影響を検証するRCTを行った(n=264)。中等度・重症歯周炎のT2D患者を、3ヶ月ごとの強化歯周炎治療群(IPT)とコントロール群(CPT)に割り付けた。一次アウトカムは、12ヶ月時点でのHbA1c差である。
結論
諸因子調整後でのIPTのCPTへの一次アウトカム優位を認めた(HbA1cの絶対差:0.6%)。有害事象に差はなかった。
評価
一般に認知されつつある関連を、相当規模のRCTで確認した。歯科-内科連携による最適治療法の探求が重要となった。