糖尿病患者の心血管疾患・死亡一次予防へのアスピリン有益性を否定
Effects of Aspirin for Primary Prevention in Persons with Diabetes Mellitus
背景
NEJMは、アスピリンの心血管系疾患・死亡一次予防有益性を検証した4つのRCTを併載している。ASCEND Study Collaborative Groupのものは、アスピリンの糖尿病(DM)患者の心血管イベント一次予防効果・安全性を検証したものである(対照:placebo、n=9,525)。一次有効性アウトカムは、血管イベント(心筋梗塞・脳卒中/TIA・全血管系因死亡[くも膜下出血以外])の発生であり、一次安全性アウトカムは出血イベントである。
結論
平均7.4年のフォローアップで、一次有効性アウトカムでアスピリンが優れた(rate ratio: 0.88)一方、一次安全性アウトカムではアスピリンが劣った(rate ratio: 1.29)。
評価
併載のASPREE試験結果も軌を一にしており、アスピリンの広汎な一次予防目的使用は実行できない。なお、ここでは発がんを二次アウトカムにしているが、同薬のDM患者のがん予防効果も検知されていない。


