糖尿病患者の心血管疾患・死亡一次予防へのアスピリン有益性を否定
Effects of Aspirin for Primary Prevention in Persons with Diabetes Mellitus

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
October 2018
379
開始ページ
1529

背景

NEJMは、アスピリンの心血管系疾患・死亡一次予防有益性を検証した4つのRCTを併載している。ASCEND Study Collaborative Groupのものは、アスピリンの糖尿病(DM)患者の心血管イベント一次予防効果・安全性を検証したものである(対照:placebo、n=9,525)。一次有効性アウトカムは、血管イベント(心筋梗塞・脳卒中/TIA・全血管系因死亡[くも膜下出血以外])の発生であり、一次安全性アウトカムは出血イベントである。

結論

平均7.4年のフォローアップで、一次有効性アウトカムでアスピリンが優れた(rate ratio: 0.88)一方、一次安全性アウトカムではアスピリンが劣った(rate ratio: 1.29)。

評価

併載のASPREE試験結果も軌を一にしており、アスピリンの広汎な一次予防目的使用は実行できない。なお、ここでは発がんを二次アウトカムにしているが、同薬のDM患者のがん予防効果も検知されていない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)