重篤な精神疾患患者の禁煙には禁煙に成功した親近者の存在がカギ
Egocentric social networks and smoking among adults with serious mental illness
背景
重篤な精神疾患(SMI)患者の喫煙率は高く、禁煙も難しいとされている。Dartmouth InstituteのAschbrennerらは、地域精神保健センターでの禁煙プログラムに参加したSMI患者のインタビューをおこない、同患者の親類・友人・パートナー等といったソーシャルネットワーク(SN)の喫煙状況が治療結果にどのように影響するかを検討した(n=41)。
結論
SNの57%が過去1年間の禁煙を助けていたのに対して、14%は患者の禁煙努力を妨げていた。 SNにおける元喫煙者の存在は、SMI患者の禁煙成功と関連していた。
評価
SN近縁者との関係がSMI患者の禁煙のカギになる、というもっともな仮説による質的パイロット研究で、近縁者が禁煙に成功していた場合に成功確率が上がる、という面白い仮説を生成した。


