アメリカ貧困層児の肥満予防のための本格的行動介入試験が失敗
Effect of a Behavioral Intervention for Underserved Preschool-Age Children on Change in Body Mass Index: A Randomized Clinical Trial
背景
アメリカの肥満問題は格差問題と結びついており、低所得層の子供の肥満予防は大きな課題となっている。Vanderbilt UniversityのBarkinら(GROW)は、3〜5歳児への36ヶ月間のマルチコンポーネント行動介入の肥満予防効果を検証するRCTを行った(対照:就学訓練、n=606[親子ペア])。一次アウトカムは、36ヶ月間のBMIの変化である。
結論
行動介入に有意な一次アウトカム効果を認めなかった。他のアウトカムでも多少の差があったが、非有意であった。
評価
90%がラテン系である貧困層親子に対し、コミュニティベースで「母は乳幼児に余計なおやつを与えない」といった細かな行動介入を3年間継続する本格的な試みだったが、失敗した。食事にも不自由する層の児にしか効果はあるように見えなかった、という。


