研修医は「肥満」をカルテ記載しない?
Underdocumentation of Obesity by Medical Residents Highlights Challenges to Effective Obesity Care
背景
レジデントは正しく患者の肥満を管理できているか。Massachusetts General HospitalのKaplanらは、1年目のレジデントが記載した診療録を解析し、レジデントの肥満に対する認識や態度に関するアンケート調査を行った(n=1,765)。
結論
レジデントの98.5%は肥満を重要な医療問題として認識していた。90%は正しくクラスII肥満を同定し、80%は正確にBMIを計算した。しかし、入院患者の肥満有病率(推測75%、実際35%)、診療録への肥満記載率(推測94%、実際49.5%)を過大評価していた。全1,765例の入院時診療記録・退院サマリーへのBMIまたは現在体重に関する記載がなく、肥満患者で入院時記録・退院時アセスメントに肥満が記載されていたのは6%だけだった。
評価
外来患者のBMIをカルテ記載している開業医が少ない(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17478657)等のデータがあり、研修期間に「BMI」と「BP」に同等に注目する慣行をつくる必要がある。