ベラパミルがDM薬に?
Verapamil and beta cell function in adults with recent-onset type 1 diabetes
背景
前臨床研究により、カルシウム拮抗薬ベラパミルがthioredoxin-interacting protein(TXNIP)の発現抑制を介して膵β細胞障害を防止することが明らかにされている。University of AlabamaのShalevらは、インスリン使用中のT1D患者への同薬の追加の効果・安全性を検証する第II相試験を行った(対照:placebo; n=24)。一次エンドポイントは、12カ月後のβ細胞機能である。
結論
ベラパミルの一次アウトカム効果を認めた。食事誘発Cペプチド量が改善し、インスリン使用量・低血糖回数も減り、血糖コントロールも改善した。
評価
カルシウムブロッカーが空腹時血糖を下げる、というREGARDS報告もあり(https://www.diabetesresearchclinicalpractice.com/article/S0168-8227(16)00070-X/fulltext)、有力で興味深い既存薬転用の可能性が開かれた。