国際的に肥満児の親は子どもを肥満と認識しない傾向に
Does Love Really Make Mothers Blind? A Large Transcontinental Study on Mothers' Awareness About Their Children's Weight
背景
過体重児や肥満児の母親は、子どもが実際より痩せていると評価する傾向にある。イタリアUniversity of PadovaのGregoriらは、Obesogeneicity of Gadgets Marketed with Snacks (OBEY-AD) に登録された10ヶ国2,720組の親子を対象に、子どもの体重に対する母親の誤った評価が行動変容に及ぼす影響を検討した。
結論
過体重児の89%、肥満児の52%の母親が自分の子どもを標準体重と評価した。母親による誤認のオッズ比は、親のBMI、児の国際ブランド認知度スコア、社会経済的地位が高いほど有意に高かった。母親に標準体重であると誤認されていた過体重児、肥満児は医療サービスを受診する傾向が弱かった。
評価
子どもの体重に対する親の正しい認識が肥満児の予防に寄与する可能性があり、小児肥満を標的とする効果的かつ永続的な解決策の一つになり得る。