人工膵はT2Dにも有効
Closed-Loop Insulin Delivery for Glycemic Control in Noncritical Care
背景
閉ループインスリン送達(人工膵臓)は 1型糖尿病(T1D)患者への有用性が認められているが、2型(T2D)ではどうか。イギリスUniversity of CambridgeのHovorkaらは、皮下インスリン療法を必要とするT2D患者を対象に、血糖コントロールに対する閉ループインスリン送達の効果を検討するRCTを行った(閉ループインスリン送達n=70; コントロール[皮下インスリン]群 n=66)。一次エンドポイントは、血糖値の標的(100〜180mg/dl)内コントロール時間率である。
結論
閉ループインスリン送達の一次エンドポイント優位性を認めた(65.8% vs. 41.5%)。平均血糖値も閉ループ群が優れた。低血糖持続時間・インスリン用量に有意差はみられず、低血糖・ケトン血症・高血糖エピソードもなかった。
評価
同システムの有用性を汎化する結果で、FDA承認されている。若年患者は全日管理が難しく、とくに有益になろう。


