男性の40%は体重スティグマを経験
Weight Stigma in Men: What, When, and by Whom?

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
Obesity
年月
June 2018
26
開始ページ
968

背景

体重スティグマに関する研究のほとんどは、女性に焦点が当てられている。University of ConnecticutのHimmelsteinらは、男性が経験する体重スティグマの頻度やその特徴を調査した(n=1,513)。

結論

約40%の男性が体重スティグマを経験しており、最も一般的なスティグマは同級生や同僚、家族、他人からの暴言であった。体重スティグマは低体重・肥満のBMIを有する確率と関連していた。体重スティグマを経験する男性は経験していない男性と比較して若者・独身・高BMIである場合が多く、一年以内に減量を試みたことのある傾向があった。

評価

体重スティグマは肥満・代謝疾患だけでなく精神疾患にも関連し、死亡リスクを60%上げるという報告さえある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26420442)。性差は少ないという示唆はあったが、この研究は男性でも重要な問題となっていることを示して注目されている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)