アメリカ未成年への薬剤処方は減ってきた
Trends in Prescription Medication Use Among Children and Adolescents--United States, 1999-2014
背景
アメリカでは未成年に対しどれほどの薬剤処方が行われているか。CDCのHalesらは、1999〜2014年のNHANESサーベイデータ(n=38,277)に基づく調査結果を報告している。
結論
過去30日以内の処方薬使用は1999〜2002年で24.6% 、2011〜2014年で21.9%と減少した(P=.04)。ただし、複数薬使用は減少を見ない。喘息治療薬が最も多く(6.1%)、次いで抗菌薬(4.5%)・ADHD治療薬(3.5%)・皮膚等局所治療薬(3.5%)・抗ヒスタミン薬(2.0%)の順である。喘息治療薬・ADHD治療薬・避妊薬等8種薬の使用が増え、抗菌薬・抗ヒスタミン薬・上気道感染症治療薬等6種薬の使用が減った。
評価
この問題に関する唯一のデータで、特に抗菌薬処方抑制キャンペーンの成功傾向をとらえた。OTC薬の使用状況は不明である。


