中国期待の血糖降下薬dorzagliatin第II相をクリア
Dorzagliatin monotherapy in Chinese patients with type 2 diabetes: a dose-ranging, randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 2 study
背景
膵臓でグルコースセンサーとして、肝臓ではグルコースプロセッサーとして作用するグルコキナーゼ(GK)は、興味ある2型糖尿病(T2D)治療標的である。中国Hua MedicineのChenらは、GKのアロステリック作動薬dorzagliatinの効果を258名のT2D患者を対象として検証する第II相RCTを行った(対照:placebo)。
結論
1日100mg群(p=0.0104)・150mg(p<0.0001)で有意なHbA1c低減を認めた。有害事象頻度に差はなく、薬剤関連有害事象や重症低血糖は認められなかった。
評価
上海のHua Medicineは中国期待の創薬スタートアップで、同薬に関しては第I相結果も最近報告されている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29707866)。GKには活性化薬の失敗の歴史が長く(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4364845/)、このアロステリック作動薬の第III相結果は注目される。