アメリカ肥満者の96.4%はケア不十分
Prevalence and Determinants of Engagement with Obesity Care in the United States
背景
肥満者の長期的体重管理では、肥満の正しい認識や減量のモチベーションがあることが重要になる。Boston UniversityのStokesらは、2005〜2012年におけるNational Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)のデータを用いて、30〜64歳の肥満患者における肥満ケアの取り組みの普及率を調査した。
結論
肥満成人の7.3%は自身が肥満であると認識しておらず、1.5%は認識していても減量する意思がなく、29.9%は減量したいと思っていても1年以内に減量を試みておらず、51.3%は減量を試みたが医療従事者にかかっておらず、6.4%は減量のために医師以外の医療従事者にかかっていた。つまり、肥満人口の96.4%に、対処されていない肥満ケアのニーズがあることが示唆される。
評価
著者らは、患者が肥満ケアを求めていなくても、定期的な外来受診で医師は肥満治療について患者と話し合うことが必要で、連続したステップでの治療が長期的な体重管理には重要であるとしている。