子供の肥満は13歳までに直す
Change in Overweight from Childhood to Early Adulthood and Risk of Type 2 Diabetes

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
April 2018
378
開始ページ
1302

背景

小児期の過体重は成人での2型糖尿病(T2D)リスクだが、減量が成功すればリスクは解消されるか。デンマークBispebjerg and Frederiksberg HospitalのBjerregaardらは、同国62,565名の男性に関する国民医療保険データによる計測値を解析した。

結論

小児期過体重者のT2Dリスクを確認したが、13歳までに過体重を改善できた場合、30〜60歳でT2Dとなるリスクは正常体重者と同じだった。他方、過体重が成人早期にようやく改善された場合は、T2Dリスクは(過体重持続者よりは低い者ものの)高かった(HR:1.47)。また、7歳時に標準体重であっても、7歳時から成人早期にかけてBMIが増えた場合T2Dリスクが上がっていた。

評価

1939〜1959年に生まれた男性に関する超長期データに基づく、デンマークならではの研究である。小児過体重者に将来T2Dとならない閾値年齢があることを示し、メディアにも多く採り上げられている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)