喫煙と糖尿病の関連を中英共同大規模研究で確認
Smoking and smoking cessation in relation to risk of diabetes in Chinese men and women: a 9-year prospective study of 0.5 million people
背景
喫煙と糖尿病(DM)の関連は明確でなく、禁煙によってT2D発症リスクが増すという示唆もある。中国China Kadoorie Biobank Collaborative GroupのLiuらは、中国の成人512,891名を対象とする前向研究を行った。参加者を喫煙歴に基づいて4群に分け9年間の追跡によりDM発症のリスクを算定した。
結論
喫煙とDM発症の関連を確認した。都市部の男性でHR:1.18、農村部でも同様だった。リスクは喫煙開始低齢・喫煙本数・内臓脂肪と関連した。病気による禁煙者と比べ、自主的禁煙者は5年以内DM発症リスクが低かった。女性では常習喫煙者でだけDMリスクが高かった。
評価
これまで最大の調査により喫煙がDM発症の中等度リスクであることを確定し、禁煙でDM発症リスクが上がるという医学的都市伝説も否定した。


