サハラ以南アフリカの「肥満のパンデミック」の実態
Prevalence of obesity, hypertension, and diabetes, and cascade of care in sub-Saharan Africa: a cross-sectional, population-based study in rural and urban Malawi
背景
肥満の「パンデミック」はサハラ以南アフリカをも襲っている。イギリス London School of Hygiene & Tropical MedicineのPriceらは、マラウィの農村・都市部住民(n=各13,878[88%]・15,013[62%])を対象として、肥満関連疾患の実態調査を行った。
結論
都市部で男性の18%、女性の44%、農村では男性の9%、女性の27%が過体重・肥満であった。都市部で男性の16%、女性の14%、農村部では男性の13%、女性の14% が高血圧であった。都市部で男性の3%、女性の3%、農村部では男性の2%、女性の2%が糖尿病であった。両疾患ともほぼ半数が未診断だった。
評価
いくつかの調査と軌一する結果で、都市化がNCDを広げていることが示されている。Lancetのコメントは教育の重要性等を論じているが、ファーストフードへの対処が最重要かもしれない(https://www.reuters.com/article/us-health-obesity-africa/focused-on-ending-hunger-africa-neglects-rising-obesity-idUSKBN1D61AA)。