妊娠糖尿病の長期心血管疾患リスクを確定
Association of History of Gestational Diabetes With Long-term Cardiovascular Disease Risk in a Large Prospective Cohort of US Women
背景
妊娠糖尿病(GD)は後年の心血管疾患リスクを増すことが示唆されているが、確認されていない。Harvard Medical SchoolのTobiasらは、NHS II(アメリカ女性看護師のコホート研究)データに基づき、この関連を検証した(n=89,279)。
結論
調査期間中に非致死的‐致死的心筋梗塞・脳卒中が計1,161件発生しており、多因子調整後、GDの存在によるハザード比は1.43であった。妊娠時の体重増加量や直近の生活習慣要因で調整するとこのリスクは低減し(HR:1.29)、他方、GDがT2Dに移行した場合リスクは激増した(HR:4.02)。また、若年白人女性ではリスクはより低かった。
評価
受容されていた関連だが、生活習慣との関連の強さを明らかにし、自己努力によるリスク軽減の可能性を示した。