COVID-19予後スコアの精度を検証
External validation of prognostic scores for COVID-19: a multicenter cohort study of patients hospitalized in Greater Paris University Hospitals
背景
新型コロナウイルス感染症COVID-19の発生以来、この疾患の予後を予測するための多くのスコアが開発されているが、包括的な検証は行われていない。フランスSorbonne UniversiteのLombardiらは、死亡・ICU転送を予測するための高品質の予後スコアをCOVID-19 Evidence Alertsで検索し、Greater Paris University HospitalsのCOVID-19入院患者の多施設後向コホートにおいてその精度を検討した(n=14,343)。
結論
患者の18%が死亡し、35%がICUに転送された。274件の研究が検討され、32件のスコアが組み入れ基準を満たした。19件のスコアは、本研究のコホートにおいて以前の研究よりも低い精度(AUC)を示した。7件のスコアは院内死亡の予測についてAUC 0.75を上回り、2件のスコアが複合アウトカムについて0.70を上回った。
評価
パンデミック下で提案された多くの予後スコアを包括的に再検討した。多くのスコアは以前の研究から有意に精度が低下していた一方で、7件が高い予測能を持っており、特に4C Mortality ScoreとABCSは十分なキャリブレーションを示した。