腸重積はPOCUSで診断可能か
Diagnostic Accuracy of Point-of-Care Ultrasound for Intussusception: A Multicenter, Noninferiority Study of Paired Diagnostic Tests
背景
超音波検査は腸重積症診断の重要な一部となっているが、ポイント・オブ・ケア超音波検査(POCUS)の使用に関するエビデンスは限定的である。Children’s MinnesotaのBergmannらは、北米・中米・ヨーロッパ・オーストラリアの三次救急17施設で治療を受けた3ヵ月-6歳の小児(n=256)を対象に、経験を積んだ小児救急医によるPOCUSまたは放射線科で実施された超音波検査(RADUS)の診断精度を比較する多施設共同非劣性観察研究を実施した。
結論
22.7%が臨床的に重要な腸重積を有した。POCUSは23.4%の小児に臨床的に重要な腸重積を特定した。POCUSの診断精度は97.7%、RADUSの精度は99.3%であり、絶対差1.5%は非劣性マージン内であった。POCUSの感度・特異度は96.6%、98.0%であった。
評価
POCUSの診断精度はRADUSに非劣性であった。放射線科での超音波検査が直ちに利用できない場合など、経験を積んだ救急医によるエコーによって替えることができる。