糖尿病性ケトアシドーシスでの輸液は調整晶質液がよいか:SCOPE-DKA試験
Sodium chloride or Plasmalyte-148 evaluation in severe diabetic ketoacidosis (SCOPE-DKA): a cluster, crossover, randomized, controlled trial
背景
輸液は糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の急性期管理の重要な一部であるが、Clを多く含みKを含まない生理食塩水でよいのか。オーストラリアCaboolture HospitalのRamananらは、ICUに入室した重症DKA成人患者の輸液療法として、バランス調整晶質液(Plasmalyte-148)と0.9%食塩水を比較する第2相クラスターランダム化試験を実施した(n=93)。
結論
48時間時点での平均輸液量は、Plasmalyte-148群で6,798 ml、生理食塩水群で6,574 ml、アニオンギャップは中央値6 mEq/L、7 mEq/L、血中ケトン体は中央値0.3 mmol/L、0.3 mmol/Lであった。24時間までのDKA消失率はPlasmalyte-148群で69%、生理食塩水群で36%であり(オッズ比4.24)、48時間までのDKA消失率(一次アウトカム)はそれぞれ96%、86%であった(3.93)。
評価
SALT-ED試験・SMART試験でのサブグループ解析(https://doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2020.24596)では、調整晶質液がDKAの解消を早める可能性が示唆されており、本RCTもこれと一致する結果と言える。第3相試験での検証が注目される。


