修正Sgarbossa基準はペースメーカーリズム心電図での閉塞性心筋梗塞に高感度
Electrocardiographic Diagnosis of Acute Coronary Occlusion Myocardial Infarction in Ventricular Paced Rhythm Using the Modified Sgarbossa Criteria
背景
心室ペースメーカーリズムは心筋梗塞の心電図診断を困難にし、Sgarbossa基準はこれを補助するものだが、感度は十分に高いとは言えない。Hennepin County Medical CenterのDoddらは、心室ペースメーカーリズムと急性冠症候群症状を有する救急成人患者を対象とした後向症例対照研究を行い、3項目からなる修正Sgarbossa基準(MSC)の感度を検討した。
結論
閉塞性心筋梗塞と診断された患者59名、冠動脈造影を受けたが閉塞性心筋梗塞の基準を満たさなかった患者90名、ランダムに選ばれた閉塞性心筋梗塞でない救急患者102名を含んだ。閉塞性心筋梗塞の診断においてMSCは、オリジナルのSgarbossa基準より高感度であった(81% vs. 56%)。MSCにV4~V6の同時ST低下を加えると感度が上昇した。閉塞性心筋梗塞でない対照患者での特異度はMSCで96%、オリジナルは97%であった。冠動脈造影を受けた非閉塞性心筋梗塞患者での特異度はそれぞれ84%、90%であった。
評価
修正Sgarbossa基準は、心室ペーシングリズムを伴う心筋梗塞を、より高感度かつオリジナルと同等の特異度で特定した。


