Webサイトで待ち時間が分かれば救急の過密は改善するか?
Do Patients Respond to Posted Emergency Department Wait Times: Time-Series Evidence From the Implementation of a Wait Time Publication System in Hamilton, Canada
背景
救急外来の待ち時間を短縮するためのさまざまな介入策が提案されているが、Webサイトで待ち時間を可視化することで受診行動に変化を与えることができるか。カナダNiagara Health SystemのStrobelらは、同国オンタリオ州ハミルトン市において救急の待ち時間を掲載するWebサイトが公開される前後で、15分ごとの新規来院患者数を比較することで待ち時間掲載の効果を測定した。
結論
非線形モデルでは、ある施設の待ち時間が60分増加すると、次の1時間の来院患者数が10%減少することが示された。コミュニティ病院や緊急医療センター(UCC)では特に大きな負の相関がみられた。また、ある施設の待ち時間の増加は、他の施設の新規患者数増加と関連した。
評価
救急待ち時間問題には決定打が無い状況が続いているが、待ち時間を表示するWebサイトにより、病院間の受診数がわずかながら調整されることを明らかにした。ただし、患者がより遠い病院を選ぶのは近い病院の待ち時間が長い場合に限られるようである。


