肺エコーは救急の急性心不全管理を改善できず:BLUSHED-AHF試験
Lung Ultrasound-Guided Emergency Department Management of Acute Heart Failure (BLUSHED-AHF): A Randomized Controlled Pilot Trial

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
JACC: Heart Failure
年月
September 2021
9
開始ページ
638

背景

肺超音波検査(LUS)によるB-lineの描出は、肺のうっ血を半定量的に評価しうるものだが、B-lineのターゲット化は急性心不全の管理を改善するか。Indiana University のPangらは、心不全歴と息切れ、1つ以上の急性心不全の徴候を認める救急患者を、6時間のLUSガイド治療戦略と通常治療に割り付ける多施設共同パイロットランダム化比較試験BLUSHED-AHFを実施した(n=130)。

結論

6時間後のB-linesが15以下の患者の割合は、LUSガイド群25.0%、通常治療群27.5%と差はなく、6時間後のB-line数にも群間差は認められなかった(35.4 vs. 34.3)。30日生存院外日数にも差はなかった(21.3日 vs. 21.3日)。ただし最初の48時間で、LUSガイド群ではB-line数が有意に減少した。

評価

肺うっ血マーカーであるB-lineをターゲットとした治療戦略は実行可能であり、48時間というスパンでB-lineの減少もみられたものの、その他のアウトカムの改善は示せなかった。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)