尿検査陽性の発熱新生児で細菌性髄膜炎はきわめて稀:系統的レビュー・メタ解析
Prevalence of Bacterial Meningitis Among Febrile Infants Aged 29-60 Days With Positive Urinalysis Results: A Systematic Review and Meta-analysis
背景
発熱した新生児では細菌性髄膜炎を考慮する必要があるが、尿検査で陽性の児でルーチンな腰椎穿刺を行うべきか? カナダMontreal Children's HospitalのBursteinらは、発熱を有する生後29〜60日の健康満期新生児において、尿検査結果が陽性である場合の細菌性髄膜炎の有病率を評価すべく、システマティックレビュー・メタアナリシスを実施した。
結論
48報の研究から、17件のデータセット、25,374名の新生児が含まれた。培養での髄膜炎の有病率は、尿検査陽性の児2,703名で0.44%、尿検査陰性の児10,032名では0.50%であった(オッズ比0.74)。
評価
生後2ヵ月の全身状態良好な発熱児における細菌性髄膜炎は稀であり、尿検査結果のみに基づくルーチン的な腰椎穿刺は支持されない。リスクを評価するための臨床予測ルールも開発されており、侵襲的処置の最少化に役立つだろう(http://doi.org/10.1001/jamapediatrics.2018.5501, https://doi.org/10.1542/peds.2018-3604)。

