AKIでも制限的輸液が良いか:REVERSE-AKI試験
Restrictive fluid management versus usual care in acute kidney injury (REVERSE-AKI): a pilot randomized controlled feasibility trial
背景
過剰輸液は急性腎障害(AKI)のアウトカム悪化と関連する因子であるが、AKIの重症患者で制限的輸液戦略は実現可能か。フィンランドUniversity of HelsinkiのVaaraらは、AKIにおける制限的輸液戦略(輸液量の抑制と利尿剤の使用により体液バランスをマイナスまたはゼロを目指す)が実現可能かを検証するため、ヨーロッパ・オーストラリアのICUでAKI患者(n=100)を制限的輸液戦略または通常ケアに割り付けるランダム化比較試験REVERSE-AKIを実施した。
結論
ランダム化後72時間の累積体液バランスは、制限的輸液群では平均-1080mL、通常治療群では61mLであった。AKI期間はそれぞれ中央値2日、3日であった。制限的輸液群の13%、通常ケア群30%が腎代替療法を受けた(リスク比0.42)。24時間後・7日後の累積体液バランスは制限的輸液群で低かった。利尿剤の投与量には差がなく、有害事象は通常ケア群で多く発生した。
評価
AKI重症患者では初となる多施設パイロットRCTにより、制限的な輸液が体液バランスを改善し、有害事象・RRTを減らすことを示した。第3相試験での検証が正当化される。


