輸液セットの交換は7日おきで十分:RSVP試験
Effect of infusion set replacement intervals on catheter-related bloodstream infections (RSVP): a randomised, controlled, equivalence (central venous access device)-non-inferiority (peripheral arterial catheter) trial
背景
カテーテル関連血流感染症(CRBSI)は医療関連の血流感染の大半を占めるが、CRBSIを予防する上での輸液セットの至適な交換頻度についてはエビデンスが乏しい。オーストラリアUniversity of Queensland のRickardらは、同国10施設で中心静脈アクセスデバイス・末梢動脈カテーテルの使用が予想される小児・成人患者を対象に、7日または4日ごとの輸液セット交換をランダムに割り付け、中心静脈アクセスデバイスについて同等性を、末梢動脈カテーテルについて非劣性を検証するランダム化比較試験を実施した(n=2,944)。
結論
中心静脈アクセスデバイスについては、7日群の1.78%、4日群の1.46%でCRBSIが発生した(絶対リスク差0.32%)。末梢動脈カテーテルについては、7日群の0.28%、4日群の0%でCRBSIが発生した(絶対リスク差0.28%)。治療関連有害事象はなかった。
評価
CVアクセスデバイス、末梢動脈カテーテルともに2%のマージン内であり、それぞれ同等性と非劣性性が示された。輸液セットの交換間隔は7日までは安全に延長可能であり、コストと作業負担を減らすことができる。