メタンフェタミン使用障害患者にブプロピオン・ナルトレキソンを併用:ADAPT-2
Bupropion and Naltrexone in Methamphetamine Use Disorder
背景
オピオイド危機が深刻な米国だが、メタンフェタミン濫用も特に中西部で目立っている。University of TexasのTrivediら(ADAPT-2)は、重度の同薬使用障害者405名を対象として、ブプロピオン・ナルトレキソン併用の効果・安全性を検証する逐次並行比較2段階RCTを行った(対照:プラセボ)。治療効果を加重全体治療奏効率差で定義した。
結論
2段階での治療効果は11.1パーセントポイントであった。有害事象は、胃腸障害・振戦・倦怠感・多汗・食欲不振等であった。
評価
単剤で多少の効果のあった2薬を併用した試験である。著者らは「著効ではないがプラセボよりはっきりよい」と結論しており、決め手のない現在承認されるものとみられる。ただし、NNTは9人であり、大多数の患者に無益ともみられる。


