人工呼吸COVID-19患者の半数で人工呼吸器関連感染:ヨーロッパICU報告
Relationship between SARS-CoV-2 infection and the incidence of ventilator-associated lower respiratory tract infections: a European multicenter cohort study
背景
侵襲的な人工呼吸管理を受けている重症患者では、人工呼吸器関連肺炎などの人工呼吸器関連下気道感染症(VA-LRTI)のリスクが高まるが、COVID-19での影響は。フランスCHU de LilleのRouzeらは、ヨーロッパ5ヶ国36施設のICUで構成された後向コホートにおいて、COVID-19肺炎、インフルエンザ肺炎、ICU入室時にウイルス感染なしの患者におけるVA-LRTI発症率を比較した(n=1,576)。
結論
VA-LRTI発生率はインフルエンザ患者の30.3%、ウイルス感染なしの患者の25.3%と比較して、SARS-CoV-2患者で有意に高かった(50.5%)。VA-LRTIのほとんどはグラム陰性菌で、主として緑膿菌、エンテロバクター属菌、クレブシエラ属菌が占めた。
評価
VAP発生率は同程度とした先行報告もあったが、ヨーロッパ多施設コホートでのインフルエンザ肺炎を対照とした調査で、SARS-CoV-2肺炎でVA-LRTIリスクが有意に高まることを明らかにした。長期にわたる人工呼吸管理やステロイドの使用など様々な原因が考えられる。併載論文はCOVID-19における血流感染リスクを評価している(https://doi.org/10.1007/s00134-021-06346-w)。


