チモロール点眼薬で急性片頭痛が軽減する
Short-term Efficacy and Safety of Topical β-Blockers (Timolol Maleate Ophthalmic Solution, 0.5%) in Acute Migraine: A Randomized Crossover Trial
背景
経口β遮断薬は片頭痛の予防に用いられるが、急性期の疼痛に対しては効果を示していない。インドChaithanya Eye HospitalのKurianらは、片頭痛患者に対するチモロールマレイン酸塩点眼液の効果を、プラセボ対照ランダム化クロスオーバー試験で検証した(n=50)。
結論
619回の片頭痛発作があった。点眼後20分で疼痛スコアが4ポイント以上または0まで低下した患者の割合は、チモロール群で82%、プラセボ群では14%であった。疼痛スコア低下は、チモロール群で4.63ポイント大きかった。
評価
緑内障の治療に用いられるβ遮断薬だが、急性片頭痛への局所治療として有効である可能性を示唆した。あくまで小規模な単施設研究であるため追加の検証が必要だが、有望である。