肺エコーで新型コロナ肺炎(COVID-19)の重症度評価が可能
Comparative study of lung ultrasound and chest computed tomography scan in the assessment of severity of confirmed COVID-19 pneumonia
背景
肺超音波検査(LUS)は、間質症候群やコンソリデーションの診断においてX線を上回る精度を有しているが、SARS-CoV-2感染症に対する有効性は。フランスAix Marseille UniversityのZieleskiewiczらは、2020年3月15日から4月20日にLUSと胸部CTの両方を受けSARS-CoV-2のPCR陽性が確認された救急・ICU呼吸困難患者(n=100)において、重症度の決定に関するLUSとCTのパフォーマンスを比較した。
結論
LUSスコアは、胸部CT・臨床所見による肺炎重症度と有意に相関した。胸部CTに対するAUCは0.78であった。また、高いLUSスコアは人工呼吸器の使用およびSpO2/FiO2比<357と相関した。
評価
COVID-19診断ではCTがゴールドスタンダードであるが、撮影手順と患者の移動に伴う感染リスクがあり、ベッドサイドで利用可能なLUSには重要な意義が見いだせよう。