救急重症患者でミッドライン・カテーテルは有用か
The Utility of Midline Intravenous Catheters in Critically Ill Emergency Department Patients
背景
ミッドライン・カテーテルは、末梢挿入し中心静脈までは挿入せず10〜25cmほどで留置するもので、中心静脈カテーテルのオルタナティブと目されている。Georgetown UniversityのSpiegelらは、同施設の救急部門でミッドライン・カテーテル挿入が試みられた全患者を対象とする前向ケースシリーズを報告した(n=403)。
結論
カテーテル挿入成功率は99%、試行回数は中央値1回であった(最大3回)。留置日数は中央値5日であった。14%で逆血不可が認められた。挿入関連合併症は2.5%で発生し、留置関連合併症は12%。重篤な合併症は3人の患者(0.7%)で発生しました。重大な合併症は3名(0.7%)で発生、1名は動脈誤挿入、2名が起壊死性薬剤漏出であった。
評価
末梢静脈ショートラインよりも長時間の留置が可能で、中心静脈ラインよりも感染リスクが低いとされる。この単施設研究でも、ミッドラインカテーテルは安全なオルタナティブであることが確認された。