急性期患者を自宅でケア、コストと再入院リスクを減らす:ランダム化比較試験
Hospital-Level Care at Home for Acutely Ill Adults: A Randomized Controlled Trial
背景
患者の自宅で入院と同レベルのケアをおこなうHospital-at-Home(HaH)が提案されているが、ランダム化比較試験で検証されたことはない。Brigham and Women's HospitalのLevineらは、救急部門を介して入院した急性期重症患者を、自宅での急性期医療(看護師・医師の訪問、経静脈薬剤投与、ウエアラブルセンサーによる遠隔モニタリング、ビデオ通話、POC検査)または通常入院に割り付けるランダム化比較試験を実施した(n=91)。
結論
急性期の平均コストは、在宅入院患者で38%減少した。在宅入院患者では検査依頼件数、画像検査、コンサルテーションも減少した。また在宅入院患者は、床上安静日数(中央値12% vs. 23%)、臥床日数(18% vs. 55%)が短く、30日再入院率も低かった(7% vs. 23%)。
評価
適切に選択された急性期患者でのHaHが、安全かつ低コストであることを示した。高いポテンシャルを持ったケアモデルとして注目される。