ARDSでの肺胞リクルートメント手技は死亡率を改善しない:メタ解析
Effect of lung recruitment maneuver on oxygenation, physiological parameters and mortality in acute respiratory distress syndrome patients: a systematic review and meta-analysis
背景
虚脱肺胞を再開通する肺胞リクルートメント手技(LRM)は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)での肺保護を目的に実施されているが、有効性は不確かである。フランスSaint Eloi Teaching HospitalのPensierらは、システマティックレビュー・メタアナリシスにより、ARDS成人患者での人工呼吸におけるLRMの有無と、その死亡率への影響を推定した。
結論
14件のランダム化比較試験(N=3,185)では、LRMは28日死亡率の低下と関連しなかった(相対リスク0.92、非有意)。PaO2/FiO2比はLRM群で有意に高かった(平均差47.6 mmHg)。またLRMはレスキュー治療率の低下(相対リスク0.69)、血行動態悪化率の増加(1.19)と関連した。
評価
LRMは酸素化を改善し、レスキューの必要を低減したが、死亡率への有意な効果は認められなかった。LRMの効果を示すためには、有効集団の絞り込みが必要かもしれない。


