重症小児患者での赤血球保存期間は臓器不全と関連しない:ABC-PICU試験
Effect of Fresh vs Standard-issue Red Blood Cell Transfusions on Multiple Organ Dysfunction Syndrome in Critically Ill Pediatric Patients: A Randomized Clinical Trial
背景
赤血球の長期保存が患者の転帰に影響するという懸念は繰り返し検証され否定されているが、小児患者ではどうか。Washington University School of Medicine in St Louis, St LouisのSpinellaらは、ICU入室から7日以内に赤血球輸血を必要とした重症小児(16歳まで)患者を、新鮮赤血球または通常赤血球に割り付ける国際ランダム化比較試験ABC-PICUを実施した。
結論
保存期間の中央値は新鮮赤血球群で5日、通常赤血球群では18日であった。多臓器不全の新規発症または増悪は、新鮮赤血球群20.2%、通常赤血球群18.2%でみられた。敗血症(25.8% vs. 25.3%)、ARDS(6.6% vs. 4.8%)、ICU死亡率(4.5% vs. 3.5%)にも差はなかった。
評価
保存期間によるアウトカムへの影響は早産児でのARIPI試験、重症成人でのABLE試験、TRANSFUSE試験などが繰り返し否定しており、重症小児患者でも同様となった。


