救急レジデントの燃え尽き有病率は76%
High Prevalence of Burnout Among US Emergency Medicine Residents: Results From the 2017 National Emergency Medicine Wellness Survey

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Annals of Emergency Medicine
年月
November 2019
74
開始ページ
682

背景

救急科は最も燃え尽き(バーンアウト)が多い科とされており、レジデントでもバーンアウトリスクが高いことが示唆されている。University of California, San FranciscoのLinらは、全米247レジデンシーの救急科レジデントを対象として、Maslach Burnout Inventoryを用いたバーンアウト測定を行った(n=1,522)。

結論

バーンアウト有病率は76.1%であった。最も厳格なバーンアウト基準を用いた場合の同サンプル有病率は18.2%で、最も包括的な基準を用いた場合には80.9%であった。

評価

バーンアウトは医師の半分でみられると言うが、アメリカ救急レジデントの2割を含む大規模調査から、じつに4人に3人がバーンアウト症状を有していることを明らかにした。安全性や職業意識の低下、患者満足度にも悪影響を与えるバーンアウトだが、決定的な対策は見つかっていない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)