不要な頭部CTを削減するために金銭的インセンティブは有効か?
The Effect of Financial Incentives on Patient Decisions to Undergo Low‐value Head Computed Tomography Scans

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Academic Emergency Medicine
年月
October 2019
26
開始ページ
1117

背景

不要なCT検査の削減はなお喫緊の課題であるが、決定打はない。University of MichiganのIyengarらは、同大救急部門の患者での仮想シナリオを用いた横断調査により、ランダムに割り当てられたベネフィットとリスクについての情報、および金銭的インセンティブにより頭部CTの希望がどのように変化するかを調査した(n=913)。

結論

脳内出血の検出率(ベネフィット)が0.1%から1%に増加した場合、CT実施の希望は有意に増加した(調整オッズ比1.47)。10年以内の発がん率(リスク)が0.1%から1%に増加した場合には、CT希望は有意に減少した(0.66)。さらに、100ドルのインセンティブを提案した場合、CTの希望は60%から48.3%へと減少した(0.64)。

評価

あくまで仮想シナリオを用いた予備的調査であるが、金銭的インセンティブが救急患者のCT検査への嗜好を低下させる可能性を示唆した。

関連するメディカルオンライン文献

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)