Canadian CT Head Ruleの年齢基準を引き上げても安全か?
Adapting the Canadian CT head rule age criteria for mild traumatic brain injury

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Emergency Medicine Journal
年月
October 2019
36
開始ページ
617

背景

カナダ頭部CTルール(Canadian CT Head Rule)は、頭部外傷患者におけるCT必要性を判断するための十分に確立された臨床意思決定ルールである。カナダCHU de Quebec - Universite LavalのFournierらは、レベル1外傷センター救急部門の軽度外傷性脳損傷(mTBI)患者の後向コホートで、CCHRの年齢基準の変更が脳損傷予測能に与える影響を検討した(n=104)。

結論

32名(30.8%)で臨床的に重要な脳損傷が報告された。年齢基準を65歳から70歳以上に変更した場合のCCHRの感度は100%、特異度は4.2%であった。75歳以上に変更した場合の感度・特異度は100%・13.9%であり、80歳以上に変更した場合では90.6%・23.6%となった。75歳以上に変更した場合、65〜74歳の患者でCT検査を25%削減すると考えられた。

評価

高齢化に伴い65歳以上の患者は増加傾向にあると考えられる。この研究では、CCHRの年齢基準を75歳に引き上げることで安全にCT利用を削減可能であることが示唆されたが、今後大規模かつ前向に検証される必要がある。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)