Canadian CT Head Ruleの年齢基準を引き上げても安全か?
Adapting the Canadian CT head rule age criteria for mild traumatic brain injury
背景
カナダ頭部CTルール(Canadian CT Head Rule)は、頭部外傷患者におけるCT必要性を判断するための十分に確立された臨床意思決定ルールである。カナダCHU de Quebec - Universite LavalのFournierらは、レベル1外傷センター救急部門の軽度外傷性脳損傷(mTBI)患者の後向コホートで、CCHRの年齢基準の変更が脳損傷予測能に与える影響を検討した(n=104)。
結論
32名(30.8%)で臨床的に重要な脳損傷が報告された。年齢基準を65歳から70歳以上に変更した場合のCCHRの感度は100%、特異度は4.2%であった。75歳以上に変更した場合の感度・特異度は100%・13.9%であり、80歳以上に変更した場合では90.6%・23.6%となった。75歳以上に変更した場合、65〜74歳の患者でCT検査を25%削減すると考えられた。
評価
高齢化に伴い65歳以上の患者は増加傾向にあると考えられる。この研究では、CCHRの年齢基準を75歳に引き上げることで安全にCT利用を削減可能であることが示唆されたが、今後大規模かつ前向に検証される必要がある。


