重症外傷の病院前治療、救急医がいても生存率変わらず:日本3万人のデータから
Efficacy of the presence of an emergency physician in prehospital major trauma care: A nationwide cohort study in Japan

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
American Journal of Emergency Medicine
年月
November 2019
37
開始ページ
1605

背景

早期から高度な介入を行うことで、重症外傷患者の死亡を予防することは可能だろうか。日本Juntendo University Urayasu Hospital(順天堂大学医学部附属浦安病院)のHiranoらは、日本外傷データバンクの、現場から直接病院搬送された重症外傷患者(ISS≧16)において、現場での医師の存在が生存アウトカムを改善するか評価した(n=30,283)。

結論

病院前に医師が介入を行ったのは1,222名で、残りは救急隊員であった。死亡率は医師群14.1%、救急隊員群12.1%であった。多変量解析では、医師群の院内生存オッズ比は1.16で、有意な差はなかった。

評価

病院前スタッフの構成は生存退院率の差にはつながらなかった。最近の研究では病院への到着が10分遅れるごとに4%死亡が増加するとされており(https://doi.org/10.1001/jamasurg.2019.3475)、重症外傷患者においては速やかな病院搬送こそが最も重要である可能性が高い。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)