腎疝痛患者の大半ではCTは不要:系統的レビューとコンセンサス
Imaging in Suspected Renal Colic: Systematic Review of the Literature and Multispecialty Consensus

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Annals of Emergency Medicine
年月
September 2019
74
開始ページ
391

背景

腎疝痛は救急で一般的であり、結石が疑われる場合はCT検査が行われることが多い。Yale UniversityのMooreらは、ACEP・ACR・AUAから各団体3名ずつ、計9名の専門家パネル共同作業を通じて、疑わしい腎疝痛患者のさまざまな臨床シナリオにおいて画像検査を最適化するエビデンスベースのコンセンサスを探索した。

結論

232件の関連研究がレビューされた。29の臨床シナリオのうち90%で、良好な合意が得られた。CTが推奨されたのは24%、超音波検査は31%、画像検査の必要なしが45%であった。

評価

CTは放射線被曝によるリスクをもたらすが、多くの場合、患者管理に影響を与えないとされる。この研究では、一般的な臨床シナリオの大半でCT回避可能なことを示し、実践の変化を促す。

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取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)