ポイント・オブ・ケア超音波は外傷性眼損傷を高精度で評価可能
Diagnosis of Traumatic Eye Injuries With Point-of-Care Ocular Ultrasonography in the Emergency Department
背景
ポイント・オブ・ケア超音波検査(POCUS)の有用性はさまざまなセッティングで実証されているが、眼科救急ではどうか。イランTabriz University of Medical SciencesのOjaghihaghighiらは、6種の外傷性眼損傷について、救急医によるPOCUS、放射線科医による眼窩CT、眼科医によるベッドサイド検眼を比較した。
結論
外傷性眼損傷が疑われる232名、351眼が含まれた。CTと比して、水晶体脱臼に関するPOCUSの感度は96.8%、特異度は99.4%であった。球後血腫では感度95.7%、特異度99.7%であった。眼科医による検眼と比した、硝子体出血に関する感度は97.8%、特異度98.7%であった。すべての損傷に関して陽性尤度比は高く、陰性尤度比は低かった。
評価
訓練を積んだ救急医のPOCUSは、網膜剥離(http://doi.org/10.1016/j.annemergmed.2014.02.020)だけでなく多様な眼損傷において高い診断精度を示した。


