心停止患者でのPOCUSによる心臓活動の検知はアウトカム予測因子
Is point-of-care ultrasound a reliable predictor of outcome during atraumatic, non-shockable cardiac arrest? A systematic review and meta-analysis from the SHoC investigators
背景
心停止患者でのポイント・オブ・ケア超音波検査(POCUS)は、心臓活動の評価が可能であり、自己心拍再開その他のアウトカムと関連すると考えられている。カナダUniversite LavalのLalandeらはシステマティックレビューとメタアナリシスを行い、成人・非外傷性・ショック非適応・院外心停止患者でのPOCUSによる自己心拍再開・生存病院到着・生存退院の予測精度を評価した。
結論
10件の研究が含まれた(N=1,486)。POCUSでの心臓活動検出は、ROSCについて感度60.3%、特異度91.5%であった。感度は心静止患者で低く(26.1%)、PEA患者で高かった(76.7%)。心臓活動はROSCの増加(オッズ比16.90)、生存病院到着(10.30)・生存退院(8.03)の増加と関連した。ROSCについての陽性尤度比は6.87、陰性尤度比は0.27であった。
評価
POCUSによる心臓活動の検知は重要なアウトカム情報であるが、感度は十分に高いとは言えず、単独では蘇生中止の判断を行うことはできない。