救急疼痛へのイブプロフェン、400 mgで十分:ランダム化比較試験
Comparison of Oral Ibuprofen at Three Single-Dose Regimens for Treating Acute Pain in the Emergency Department: A Randomized Controlled Trial
背景
イブプロフェンは救急の疼痛患者に広く用いられるが、高用量での使用は副作用リスクの増加を伴う。Maimonides Medical CenterのMotovらは、救急の急性疼痛成人患者を対象として、経口イブプロフェンの3つの用量(400、600、800 mg)を比較するランダム化比較試験を行った(n=225)。
結論
60分時点での疼痛スコアの平均差は、400 mg群と600 mg群で−0.14、400 mg群と800 mg群では−0.14であり、ベースラインからの疼痛スコア減は各群で同等であった。有害事象はなかった。
評価
69分を超えたフォローアップは行われなかったため副作用リスクについては不詳であるが、疼痛コントロールに群間差はなかった。400 mgを超える高用量での使用は支持されない。