原因不明の失神患者の入院管理に意義はあるか
Clinical Benefit of Hospitalization for Older Adults With Unexplained Syncope: A Propensity-Matched Analysis
背景
失神患者はかなりの割合で、経過観察と検査のために入院管理となるが、救急精密検査で陰性の高齢患者を入院させる意義はあるか。Icahn School of Medicine at Mount SinaiのProbstらは、全米11救急施設を受診した原因不明の失神・near syncope高齢患者で入院管理と外来管理を比較する、傾向スコア解析を用いた前向観察研究を実施した(n=2,492)。
結論
30日以内の重篤有害事象発生率は、入院患者7.4%、外来患者3.19%であった。入院リスクについて傾向スコアマッチングを行うと、発生率はそれぞれ4.89%、2.82%となり、両群に有意差はなかった。
評価
アメリカでは高齢失神患者の5割が入院するとされる。この研究では入院管理群で7%の重篤有害事象が見られており、経過観察が一定の役割を果たしていると考えられるが、入院がアウトカムの改善につながるか否かを知るにはRCTによる検証を必要とする。


