外傷性脳損傷の病院前ガイドラインは生存率を改善するか:EPIC研究
Association of Statewide Implementation of the Prehospital Traumatic Brain Injury Treatment Guidelines With Patient Survival Following Traumatic Brain Injury: The Excellence in Prehospital Injury Care (EPIC) Study
背景
外傷性脳損傷(TBI)の病院前治療についてはBrain Trauma Foundationによるガイドラインが存在するが、生存アウトカムへの影響は知られていない。University of ArizonaのSpaiteらは、同州130施設を超える救急医療サービスでのガイドライン導入が、中等度・重症TBI患者のアウトカムに与えた影響を評価した(n=21,852)。
結論
導入前と導入後で、生存退院率に差はなかったが(調整オッズ比1.06)、生存病院到着率は有意に改善した(1.70)。中等度ないし致死的TBIを除いた重症TBIコホートでは、ガイドラインの導入により有意な生存退院率の改善が見られた。この改善は挿管患者サブグループでも確認された。
評価
低酸素の回避、適切な気道介入、低血圧の回避などを柱とするプロトコルを全州的に導入するイニシアチブにより、重症TBIの生存率を大きく改善しうることを示した。


