最も優れたせん妄の重症度評価ツールは?:系統的レビュー
Assessment of Instruments for Measurement of Delirium Severity: A Systematic Review

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
JAMA Internal Medicine
年月
December 2018
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開始ページ
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背景

せん妄の重症度評価はせん妄の管理において非常に重要であり、多くの評価ツールが開発されてきた。Brown UniversityのJonesらは、既存文献のシステマティックレビューを通じて、せん妄重症度評価ツールの包括的評価を行った。

結論

228研究がレビューされ、42種類の重症度評価ツールが同定された。うち11種が、せん妄重症度を複数項目で定量評価するツールであり、方法論的品質レビューの対象となった。使用頻度、方法論的品質、構成と予測の妥当性、網羅性を基準とした、専門家パネルによるDelphi法を通じて、6種のツール(CAM-Sスコア・CSE・DOM・DOSスケール・DRS・MDAS)が高品質と認められた。

評価

包括的なレビューを通じて、重症度の正確な測定を可能にするツールを特定した。高品質ツール同士の直接比較が次の課題となろう。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)