院内心停止の生存率が高い病院の蘇生チームは何が違うのか
How Do Resuscitation Teams at Top-Performing Hospitals for In-Hospital Cardiac Arrest Succeed?
背景
院内心停止(IHCA)の生存率には施設により大きな差があることが知られる。University of MichiganのNallamothuらは、アメリカ心臓協会のGet With The Guidelines-Resuscitationレジストリ病院においてIHCAの生存退院率を算出、生存率に基づく高品質病院・中品質病院・低品質病院を特定し、計9病院の臨床スタッフ・管理スタッフを対象としたインタビューを含む定性的研究を実施した。
結論
多領域の158名がインタビューを受けた(医師17.1%・看護師45.6%・その他臨床スタッフ17.1%・経営陣20.3%)。(1) チームのデザイン、(2) 構成と役割、(3) 心停止発生時のコミュニケーションとリーダーシップ、(4) 訓練と教育という4つのテーマが特定された。高品質病院の蘇生チームは、担当または指定されたチームであり、各分野から参加しており、明確な役割と責任を持ち、コミュニケーションとリーダーシップが良好であり、コードブルー訓練を行っていた。
評価
品質に差のある施設間の横断的調査により、高品質なケアをもたらす「ポジティブな逸脱」を特定しようとする初の研究である。生存率の高い病院がどのようにチームを編成し、コードブルーに備えているかを明らかにした。