院内心停止の生存率が高い病院の蘇生チームは何が違うのか
How Do Resuscitation Teams at Top-Performing Hospitals for In-Hospital Cardiac Arrest Succeed?

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Circulation
年月
July 2018
138
開始ページ
154

背景

院内心停止(IHCA)の生存率には施設により大きな差があることが知られる。University of MichiganのNallamothuらは、アメリカ心臓協会のGet With The Guidelines-Resuscitationレジストリ病院においてIHCAの生存退院率を算出、生存率に基づく高品質病院・中品質病院・低品質病院を特定し、計9病院の臨床スタッフ・管理スタッフを対象としたインタビューを含む定性的研究を実施した。

結論

多領域の158名がインタビューを受けた(医師17.1%・看護師45.6%・その他臨床スタッフ17.1%・経営陣20.3%)。(1) チームのデザイン、(2) 構成と役割、(3) 心停止発生時のコミュニケーションとリーダーシップ、(4) 訓練と教育という4つのテーマが特定された。高品質病院の蘇生チームは、担当または指定されたチームであり、各分野から参加しており、明確な役割と責任を持ち、コミュニケーションとリーダーシップが良好であり、コードブルー訓練を行っていた。

評価

品質に差のある施設間の横断的調査により、高品質なケアをもたらす「ポジティブな逸脱」を特定しようとする初の研究である。生存率の高い病院がどのようにチームを編成し、コードブルーに備えているかを明らかにした。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)