高強度のケアを要する細気管支炎乳児を予測するスコアを開発
Predicting Escalated Care in Infants With Bronchiolitis
背景
細気管支炎は小児の救急受診の主要な原因の一つであるが、重症化するリスクの高い児を特定することはできるか。カナダUniversity of TorontoのFreireらは、12歳未満の細気管支炎患者の後向コホート(n=2,722)から、高強度ケア(ネーザルハイフロー、侵襲/非侵襲的換気、ICU入室など)を予測する救急リスクスコアを開発した。
結論
9.6%が高強度ケアを受けた。高強度ケアの予測因子として、酸素飽和度90%未満(オッズ比8.9)・鼻部発赤/呻吟(3.8)・無呼吸(3.0)・陥没呼吸(3.0)・生後2ヶ月以上(2.1)・脱水(2.1)・栄養不良(1.9)があった。これらの因子なしに高強度ケアに至った児は1名(0.5%)のみであった。開発されたリスクスコアでは、0ポイントの児の高強度ケアリスクは0.46%、14ポイントの児では96.9%であった(AUC:0.85)。
評価
7項目からなる高信頼度のリスクスコアで、管理やdispositionの決定に資するだろう。