COPD急性増悪での抗菌薬使用にプロカルシトニンガイドは有効でない
Procalcitonin algorithm to guide initial antibiotic therapy in acute exacerbations of COPD admitted to the ICU: a randomized multicenter study
背景
プロカルシトニン(PCT)をガイドとした抗菌薬のデエスカレーションが普及しつつあるが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)急性増悪時の抗菌薬使用では有効か。フランスCHU de CaenのDaubinらは、COPD急性増悪のためにICUに入室した患者を、PCTアルゴリズムに基づく抗菌薬療法または標準ガイドラインに基づく抗菌薬療法に割り付ける多施設・ランダム化試験を実施した(n=302)。
結論
3ヶ月以内の死亡は、PCT群20%・対照群14%であった。ベースライン時に抗菌薬療法が行われていなかった患者では、PCT群で有意に死亡率が高かった(31% vs. 12%)。ICU内または院内での抗菌薬曝露期間は、両群で同等であった。
評価
COPD急性増悪患者でのPCTガイドの有効性を示したRCTもあったが(http://doi.org/10.1378/chest.06-1500)、この試験ではPCT群でアウトカムが悪化する傾向が見られた。PCTのベネフィットは低リスクの患者に限られる可能性がある。


