CT正常な外傷患者の頸椎クリアランスにMRIは不要か
Cost-effectiveness of Magnetic Resonance Imaging in Cervical Clearance of Obtunded Blunt Trauma After a Normal Computed Tomographic Finding

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
JAMA Surgery
年月
March 2018
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開始ページ
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背景

意識清明でない鈍的外傷患者で、CT正常であるとき頸椎クリアランスのためにMRIを追加する意義は疑わしい。Yale School of MedicineのWuらは、CT所見が正常でGCSが13未満の、40歳鈍的外傷患者を仮想し、MRI追加とフォローアップなしを比較する費用対効果分析を実施した。

結論

MRIフォローアップの費用は14,185ドルで、質調整生存年(QALY)ベネフィットは24.02であった。フォローアップなしの場合、費用は1,059ドル、QALYベネフィットは24.11であった。

評価

2015年のシステマティックレビューでは、高品質CTで陰性所見の場合、見逃しは0件であった(http://doi.org/10.7326/M14-2351)。考慮すべき神経症状がない場合、MRIなしの固定解除は安全でコストも低い。

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取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)