人工呼吸器ウィーニングの結果を肺・横隔膜エコーで予測する:メタ解析
Diaphragm and Lung Ultrasound to Predict Weaning Outcome

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Chest
年月
December 2017
152
開始ページ
1140

背景

人工呼吸器からの離脱(ウィーニング)の結果を予測することは容易ではなく、少なくない患者が再挿管を余儀なくされる。スペインElche General University HospitalのLlamas-Alvarezらは、重症成人患者でのウィーニングアウトカム予測における肺・横隔膜エコーの精度を検討した既存研究について、系統的レビューとメタ解析を実施した。

結論

19研究が含まれた(n=1,071)。横隔膜厚の比についての要約ROC下面積は0.87で、診断オッズ比(DOR)は21であった。横隔膜可動域のプール感度は75%、特異度は75%、DORは10であった。肺エコーは要約ROC下面積0.77、DORは38であった。

評価

横隔膜機能の低下や肺含気の低下はウィーニングの心配に結びつく重要な因子と考えられる。こうした因子のエコー評価で、ウィーニングの成否をより正確に予測できることを確認した。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)