人工呼吸器ウィーニングの結果を肺・横隔膜エコーで予測する:メタ解析
Diaphragm and Lung Ultrasound to Predict Weaning Outcome
背景
人工呼吸器からの離脱(ウィーニング)の結果を予測することは容易ではなく、少なくない患者が再挿管を余儀なくされる。スペインElche General University HospitalのLlamas-Alvarezらは、重症成人患者でのウィーニングアウトカム予測における肺・横隔膜エコーの精度を検討した既存研究について、系統的レビューとメタ解析を実施した。
結論
19研究が含まれた(n=1,071)。横隔膜厚の比についての要約ROC下面積は0.87で、診断オッズ比(DOR)は21であった。横隔膜可動域のプール感度は75%、特異度は75%、DORは10であった。肺エコーは要約ROC下面積0.77、DORは38であった。
評価
横隔膜機能の低下や肺含気の低下はウィーニングの心配に結びつく重要な因子と考えられる。こうした因子のエコー評価で、ウィーニングの成否をより正確に予測できることを確認した。


